Last modified on Saturday December 16, 2017
ここでは大学院出願までのスケジュールをまとめておきます.ただし出願先によっては,以下に記載したもの以外の資料の提出を要求するところもありますから,必ず自身で確認をするようにしてください.
おそらく既に何らかの研究活動に携わっていると思いますので,できるだけ学会などへ出席できるよう頑張ってください(もちろん,これは留学を考えていない人も同じですが…).出願時にはManuscriptのコピーを添付することがありますから,もし可能であれば英語で成果をまとめて国際会議に出席するのが良いと思います.比較的海外でも知名度の高い東大や京大.東工大などと違い,高専を知っているAdmissionの担当者はほとんどいないと思いますから,その分研究を頑張っていることのアピールができるよう,積極的に学会などに参加します.もちろん研究内容は重要ですが,アメリカの先生の話を聞く限り,学部時代は研究のレベルよりも研究を纏め発表したことが評価されるようです.
そして英語の勉強を行い,出願に必要なTOEFL,IELTSなどの試験を最低1回は受けておきます.一般に英語の試験については最も良いスコアを大学に提出すれば良いため,もし試験を受けたのが1年以上前であっても,良いスコアが得られれば(スコアの有効期限内に限って)出願の際にそのまま使えます.
出願先の大学院を絞り込みます.ほとんどのアメリカの大学院はオンラインで全ての情報が揃うようになっており,出願に必要な情報もインターネットで得られます.多くの大学では出願に必要なアカウントの登録が既に始まっているはずですので,早めにアカウントを登録しておきましょう.
また推薦状(Letter of Recommendation)を書いてもらえそうな先生などにコンタクトをはじめます.一般的に3通の推薦状が必要になりますから,研究などでお世話になった先生などに早めに依頼をしておきましょう.詳細は別の記事において詳しく述べたいと思います.
そして志望理由書(Statement of Purpose,SoP)の準備を始めます.どういった動機でなぜ大学院へ進学したいのか,まずは箇条書きなどで書き出してみるのが良いかと思います.このリストを添えて推薦状作成の依頼をすると,推薦状の内容の”ネタ”として使ってもらえるかもしれませんし,またSoPの内容をより深めることにもつながります.
推薦状の大学院への提出を依頼します.通常は,出願者がインターネット上の出願フォームから推薦状作成者の情報を登録することで,推薦者へ推薦状のアップロードページへのリンク付きメールが送信される仕組みになっています.この手続きは推薦状を書いてもらえる方が決まり次第,できるだけ早く済ませておくと良いかと思います.
またSoPの下書きがある程度完成したら,英語科の先生などにお願いをして文章の校正をしてもらうと良いでしょう.英語を母国語としない人にとって,文法や単語のミスは出願において”致命的”とまではいかないようですが,無いに越したことはありません.(英語が母国語の人は致命的らしいです…)
そして学校に依頼をして,これまでに成績表を発行してもらいます.なお多くの高専において英文証明書の発行はあまり一般的でないと思いますから,いくつか注意が必要です.これについては別の記事で詳しく述べます.
さらにTOEFL・GREなどのスコアを学校に送付します.通常はこういったスコアは出願者を介さずに提出する仕組みになっていますので,よく手順を確認してください.
既にこの時点ではすべての書類が提出されていることが望ましいです.インターネットから出願した場合には,書類の提出状況が確認できるようになっていることが多いと思いますから,必要な書類が届いていることを確認しておきます.もちろん,電子メールなどで直接問い合わせるのもよいと思います.ちなみに私の場合は,国際書留でTranscriptを送ったにもかかわらず,一度アメリカ国内でUSPSに紛失されました(1ヶ月後くらいに見つかったようですが).かなり余裕をみて送ったので,再送しても十分間に合いましたが,もし締め切り間近の場合はFedExなどを使うとよいと思います.
すべての出願に必要な書類がそろったら,いよいよ出願しましょう!なお学校・プログラムによって出願締め切りは大きく異なりますので要注意です!
アメリカの大学院への出願までの一般的な流れなどは,日米教育委員会の留学情報サービスが非常に便利です.