Last modified on Saturday December 16, 2017
日本国内の大学や大学院を受験する際と同様,海外の大学院へ出願する際にも,ほぼ確実に成績表を提出することになります.まず第一に気をつけたいことは,早めに_作成の依頼をする_ことです.海外の大学に提出するのですから,当然,英文の成績証明書が必要になります.しかし高専が英文の成績証明書を発行する機会はあまりないと思いますから,まず日本語の成績証明書の発行よりは時間がかかると考えておいたほうが良いでしょう.特に科目名の英語表記が定まっていない場合などは,さらに時間がかかる場合があるようです.ちなみに私の場合,発行依頼を提出してから必要な証明書が揃うまで,およそ3ヶ月かかりました(事務の方にはお世話になりました.お礼申し上げます.)
成績表は学校側が適切なフォーマットで作成してもらえるはずですが,厳封した成績表のほかに,必ずそのコピーも貰っておき,自身で内容を確認しておきましょう.
日本では成績表に赤い学校印が押されるはずですが,(一部を除き)ハンコは海外では通用しません.かならずサインが必要です.
何段階の評価でどのように解釈するかを一覧にした,いわゆる成績表の「凡例」です.たとえばAはExcellent,BはFair,などといったものが書かれたリストです.もしGPAが成績表に記載されるのであれば,どの評価が何点かというリストも必要になります.
忘れがちなのですが大変重要です.学位記などを提出しない場合(詳しくはこちら),成績表に卒業・修了年月日が記載されている必要があります.私がはじめに提出した書類にはこの項目が抜けていたために再提出することとなりました.
ほぼ例外なく本科と専攻科,両方の成績表を提出することになります.基本的に大学院側は学部時代の成績を見たいと思っているはずですので,それに相当する高専4・5年と専攻科の成績を提出する必要があります.ただし本科4・5年だけの成績表というのは通常発行してもらえないと思いますので,必然的に本科1〜3年の成績も提出することとなります.1〜3年の成績があまり良くなかった方は…仕方ないですね.私も1・2年あたりの成績はあまり良くなかった記憶があります.ただしCumulative GPAをWebなどから申告する場合,大学によっては高校に相当する本科の最初の3年分を除外しても良い場合がありますので,担当者に問い合わせてみてください.
留学生仲間が口を揃えて言うこと,それは「USPSを使うときは気をつけた方が良い」.日本の郵便というのは非常に紛失率が低く,ほぼ確実に正しい宛先に届きますが,アメリカの事情はちょっと違います.アメリカのUSPSというのは日本でいう「郵便局」であり,実際のところ日本の郵便局からアメリカに向けて書類を送ると,USPSに引き渡されて届きます.ですがUSPSは少し厄介もので,ときに郵便がどこかをさまよって,運が悪い場合紛失されることがあるようです.私はこれまでUSPSを使って5通ほど日本からアメリカへ国際書留で書類を送りましたが,そのうち1通は約1ヶ月ほど行方不明になっていました(結局届いたようですが).成績表などの書類を送る際は,追跡ができない国際郵便は論外,最低でもEMSを使いましょう.ただし確実に指定された期日までに書類を送りたいのであれば,FedExやUPSを使うべきでしょう.